脚がむくみやすい体質の方の中には、トイレが近い方が比較的多いようです。
トイレが近く頻尿だと、旅行や団体行動の際に自分のタイミングでトイレに行けず、困ってしまいますよね!
昼間の頻尿もいろいろと不便ではありますが、むくみ体質だと就寝中にトイレに行きたくなって何度も目が覚めてしまう夜間頻尿になってしまう場合もあります。
むくみと頻尿にはどんな関係があるのか、また夜間頻尿を防ぐためにできることをまとめました。
Contents
むくみと頻尿の関係性
取り除かれるべき水分や老廃物がうまく身体の外へ流れず、身体のある部分に溜まってしまったものが「むくみ」です。
本来は全身をめぐった血液中の水分は汗や尿となり、体外に排出されますが、身体に冷えがあると血行が悪化し体内の水分がスムーズに流れなくなってしまいます。
なので身体に冷えがある人は、身体に水分をため込みやすくむくみ体質になります。
身体は水分を追い出すために「汗をかく」か「尿を出す」かしますが、身体が冷えていると毛穴が締まってしまい、汗で水分を外に出せません。代わりに尿量が多くなります。
また寒いときに体内に水分が多くあると身体がより冷えやすくなるため、身体が体温調節のために余分な水分を排出しようとします。実際に暑い時より寒さを感じるときの方がトイレが近くなりますよね。
なので、頻尿を改善し同時にむくみを改善するには、以下のことを気を付け、冷えない身体づくりをすることが大切です。
・冬場はもちろん夏場のクーラーの下で薄着をしない
・季節を問わず、氷の入った冷たい飲みものを避ける
・運動して筋肉をつける
足のむくみは夜間頻尿を引き起こすことも
昼間の頻尿だけでも困りものですが、特に脚がむくみやすい人は、夜間の頻尿も引き起こす場合があります。
脚に血液などの水分がたまりむくんだまま横になると、その血液が上半身に移動します。
上半身に運ばれた血液は腎臓に流れ、腎臓でろ過され、老廃物として残ったものが尿になるのです。
つまり、就寝時までに解消されなかった脚のむくみが、夜間頻尿の原因になるということです。
毎晩就寝中に一度でも目を覚ましてトイレに行かなくてはならないとすると、眠りが浅くなり、睡眠の質が悪くなります。
毎朝すっきり目覚めて健康的な生活を送るためには、できるだけ夜間頻尿にならないよう対策が必要です。
夜間頻尿防止のためにできること
夜間頻尿で、尿量があまりに多かったり、トイレに目覚める回数が多い場合は心臓系の病気の可能性もありますので、その場合は医療機関を受診することをお勧めします。
トイレに目覚める回数が1~2回程度で、尿量が異常に多いというわけではないという方は、以下にトイレに目覚めずぐっすり眠るために気を付けるべきことをまとめましたので参考にしてみてください。
水分摂取の方法に気を付ける
トイレに起きたくないからといって、やみくもに水分を摂らないでいるのは良くありません。
人間の身体の60%は水分で出来ていると言われるくらい、水分だらけです。十分に水分を摂り、新鮮な水分を循環させなくては、水分は腐っていってしまいます。
水分排出が進む午前中に、積極的に水分を摂るようにしましょう。摂取水分量が 朝>昼>夜 と減っていくようにします。
昼間のうちから脚のむくみを作らないように過ごす
昼間のうちからできるだけむくみを作らないように意識するだけで、夕方以降のだるさがだいぶ少なくなります。
脚にむくみを作りやすい人は、座りっぱなしや立ちっぱなしの仕事をしているケースが多いのですが、同じ体勢を続けると血行が悪くなりむくみを作りやすくなります。
座り仕事の場合はできれば一時間おきくらいに歩くようにしたり、それが難しければ机の下で座ったまま足首の曲げ伸ばしや足指をグーパーと開いたり閉じたりする運動を頻繁に行うと血流が良くなります。
立ち仕事の場合でも、折を見て屈伸や足首を回す運動を行うと血流が改善されます。
また、夏場のオフィス内は冷房が効きすぎていて寒いことが多いかと思います。
冷えはむくみにつながるので、靴下やひざ掛けをしっかり使って脚が冷えないようにしましょう。
夕方以降、できるだけ早めに足のむくみをとる活動をする
昼間にむくみ対策をしても、夕方になればやはりある程度脚にはむくみが出てきてしまうと思います。
そんなときは、家に帰ってから就寝前までに脚から余計な水分を排出しておきましょう。
横になり、脚を壁などの高い位置に立てかけて、そのまま20分程度過ごすことで、重力によって足に溜まっていた水分が上半身に流れます。
脚は無理に急な角度にあげなくとも、ひざの高さを心臓より上にもってくればOKです。
また、ひざ裏を伸ばすストレッチや、足首から太ももの付け根にかけて手のひらで押し上げるマッサージも効果的です。
ちなみに、尿が膀胱に溜まるまでの時間は3~4時間程度と言われているので、これらは寝床に着く4時間くらい前までに行い、脚から余計な水分を排出しておくと良いでしょう。